英雄たちの選択「五代友厚」たぐいまれなる見破る力で日本を助けた男!!

英雄たちの選択でとうとう「五代さま」を取り上げてくれました!
遅いよ!!
けど、まぁうれしいです。やっぱり。
そんでもって、とてもよかったです。
では、印象に残ったところの書き起こしです!
※()は、私の感想です。

大阪には五代友厚の銅像が5体あるんですね。
五代が五体!!

幕末になんと五代友厚は高杉晋作と上海へ行っているそうなんですが、二人が考えていたことがだいぶ違っています。
高杉→日本の独立の為、横暴な外国人を打ち払う攘夷を決意!
五代→上海辺に交易にくる心得なり。うまくいったあかつきには、ロシア・イギリス・アメリカでも交易したい。
五代は、強力な力を持つ列強と戦うのではなく、その力を自らの物にすることを考えていた!

五代の証文~作家・桐野作人さんが持ってきたもの
五代が長崎の商人 小曾根家に7500両[現代だと2~30億円の物が買える]を貸すという証文。
小曾根家を取り込むために藩の密命をおびて五代名義で貸した可能性が高い。
というのは、長崎は天領ですから、藩が目立ったことができない。長崎の情報を入ってこさせるために…
当時なんと五代27歳!!
(なんという若さ。若くして五代さまは、藩に絶大な信頼を得ていたんですね。そして、今回も磯田先生のお話がすばらしかったので、以下はその抜粋です)

磯田:五代が他人と違って傑出したところがあるのは、見破る力が強い。
見破るとは何かっていうとヨーロッパのすごい軍事力を見た時にすぐなまじの秀才だと軍艦がスゴイ鉄砲がスゴイ。普通だったらそれを買って帰ろうとするんですよ。
でも五代の場合違って、砂糖を作る機械を買ってきたわけです。
これは五代の五代たる一番好きなエピソードなんですけど、やっぱり薩摩は砂糖の産地で、砂糖きびなり、それをどんどん中国向けに輸出すれば、いくらでもお金が入ってきて後でいくらでも武器は帰るんですよ。
桐野:あと製糖の機械、当時は黒糖が主流なんですが、五代が買ってきたのは白糖を作る機械。
磯田:競争力のあるやつ
桐野:そうなんです。黒糖は薩摩だけじゃなく、いろんな藩が作るようになったものですから白糖だったら高く売れるということで、イギリスの技師二人来て指導して奄美でやってることは、わかってますね。

(恐ろしいほどの頭の良さです。一を聞いて十知るどころか、かくれて表面に見えていない核みたいなところまで理解しちゃったってことですよね。華々しい武勲?を上げた人達に比べ、朝の連ドラに取り上げるまで知名度的にはいまいちでしたが、この方がいなかったら、現在の日本ってなかったかもですね。)

(最後はオマケでブラック五代さま!!)
五代による戯画「惣難獣」~頭に剣のようなものを載せ、天狗のような高い鼻をした怪物の絵
「明治元年ごろ諸国の山奥から異形のけだものが生じ万民を悩ませている。
面の皮が厚く、志定まらず、二枚舌を使う」
(実際もペングィンのように絵心のある方だったんですね!そして、ディスり方もインテリジェント。薩長が幅を利かせて、仕事もできないくせに威張り散らしているやつがいるってのを童話っぽく言ってるんですね。ハハハ。ディーン・フジオカのイメージなんで、かっこいい印象がつよいですが、五代友厚はすごい人なんだなぁと改めて知れた回でした。)
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