磯田道史先生がホストとなって
各界の識者たちと一緒に英雄たちの選択を考える番組です。
まずですね、何がいいかというと磯田先生が
楽しそうに歴史を議論するところですね。
バックグラウンドが違う人が集まっているので
当然意見は割れるんですけど、ケンカにならないんですよ。
この番組は。
相手の意見を否定しないし、そういう見方があるのかと楽しむんですね。
そんでもって、結構 心に刺さる言葉が出てくるんでよ。
で、今回ご紹介するのは
「リアル暴れん坊に将軍 破滅への選択~足利義教"最凶"伝説~」の回です。
足利義教は、室町幕府の6代目将軍です。
なんとこの人、くじびきで決められたそうなんです。将軍に
しかし、今風に言えばサイコパス気味な人で
人々を恐怖に陥れてしまったんです。
実質的に関東を戦国時代に突入させてしまった人でもあります。
ぜんぜん知らなかったので、こんな人もいたのかぁという感想なのですが
最後に磯田先生が言った言葉がよくてちょっとご紹介させていただきます。
「この時代、三つ半の権力体の山があった。
・公家権門の山
・寺社の山
・室町幕府の山
・鎌倉公方(くぼう)の半山
(足利義教は、)秩序を更地にして去って行った。
今の世界と似ていると思う。
昔は米ソ超大国とかG7とかが世界を支配していたけど
G0と言われるように、どんどん権力が
多極分散化して「公(おおやけ)」がなくて
「私(わたくし)」の世界になりつつある。
そのたぶん入り口に、ぼくらは生きてると思う。
そういう時に、この義教の話を聞いてみるというのは
とても意義があったんじゃないか」
これね、ぐさりと刺さりました。心に
場所や民族、いろいろ違いますが
ISやシリア難民、ヨーロッパのテロなど
このままどうなっちゃうんだろう?って
ニュースとか見ていると思います。
この後どんなふうに動いていくんだろう??と考えた時
足利義教という混乱の発生から江戸幕府までの流れが
何らかのヒントを与えてくれるかもと思いました。
けど、平和がいいです。平和が…
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